それは*
かつてガラル地方に終わらない夜を齎らした存在。
それは*
全てのダイマックス現象の始祖たる存在。
それは*
蘇る筈のない忘却の夜。
第三の厄災に座する【忘却の厄災】である。
彼が世界に降臨した時、世界は終わる事の無い夜に直面し、永劫の夢を見ながら全てを忘却するだろう。
忘却の厄災エタナトスの正体はアリシアがマクロコスモスから奪取したムゲンダイナである。
ムゲンダイナは三年もの間、ローズによって捕獲され無限機関エターナルによってエネルギーを生み出すだけの道具として扱われていた。
ローズは気付かなかったのだ、いや人類が気付いていなかった。
ムゲンダイナが人類に復讐を企てている事に。
だが己の力だけではマクロコスモスで製造された拘束具を破壊する事ができずただエネルギーにされ続けるだけだった。
そこに現れたのが
アリシアだ。
アリシアの野望は無限の世界を作る事、ムゲンダイナはこの少女を利用出来ると考えた。
無限の世界ではなんでも叶うと嘘を吐き、全てのポケモンの傷が癒えると嘘を吐く。
無限の世界をこの腐った世界に上書きしてやろう、人類種が作った全てを一度忘却してやるのだ。
少女は頷いた、純粋無垢な少女は疑うと言う事を知らなかった。
ムゲンダイナは嘲笑う。
ならば世界だけではなく可能性すらも塗りつぶしてくれよう。
無限の世界と言う壊れた理想郷を目指し、人間の可能性全てを忘却させよう。
その為に我が力を存分に使うが良い。
我らが希望の力、ムゲンラセンの大いなる力によって…
我は人間を愛している。
自分達の事しか考えない、愚かで気性な生き物である人類種を
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